【2026インド旅】客引きについて行って結婚式の参加とホームステイが決まった話①
僕は昨年の12月から今年の1月にかけて、
一ヶ月間のインド一人旅をしました。
インドでは、初日の偶然の出会いをきっかけに、
結婚式に参列したり、ホームステイをしたりと
ディープな経験をたくさんすることができました。
今回は、旅の命運を決めた初日のあの出会いについて、
どんないきさつでこれらのイベントが決まったのか
を話していきたいと思います。

ニューマーケットのやる気のない客引き
夜中の1時にコルカタに着いて
宿に泊まり、朝を迎えたところから1日が始まります。
僕は「深夜特急」という本が大好きで、
旅を始めたきっかけもこの本による影響が多いのですが、
その聖地巡りというか、
実際に登場した場所を訪れるのが好きなんです。
今回の旅も例に漏れず、
「ニューマーケット」や「サダルストリート」
といった有名どころに足を運びました。
僕自身、東南アジアやインドなどの
ローカルなマーケットを散策するのがとても好きで、
この「ニューマーケット」をぶらぶら歩いていました。
そこで写真をバシャバシャ撮っていたときに物語は始まります。
「What are you doing?」
隣にいた人に話しかけられます。
特に相手にしようというわけでもなく、
ぶらぶらしてるだけだよ、みたいな感じに答えて
僕は写真を撮ることをやめませんでした。
その話しかけてきた人は、
客引きにしては、「どうしても店に引き込んでやる」みたいな気概も感じず、
通行人にしては、あまりにも目的がなさそう。
僕が日本人だというと、彼が
そうなのか俺のオーナーも日本人だぜ?
といったような口調で言ってきました。
そうか客引きなのか。
特に買いたいものもないし、この辺で失礼しようかと思っていたところ、
次の彼の一言が僕の未来を変えることになります。
「Japanese soap」はどうか、
たしかそんな感じで言われたと思います。
なんだ?ジャパニーズソープって?
日本の石鹸?
頭の中にいくつもはてなが浮かび、
「石鹸一つとっても日本の製品は優れているのか」
という変な憶測まで立ててしまいました。
特にこのマーケットに他の目的があるわけでもないし、
面白そうだったので
「まあ行ってみるかあ」
そんな軽いノリで彼について行くことに決めました。
”友達”ではなく”顧客”として
屋外にひしめく人たちをかき分け、
やがて建物の中へ案内されます。
階段を下って、薄暗い市場の中を右に曲がると
雑貨屋のような店に通されました。
置いてあるのは木彫りのお土産、アクセサリー、陶芸品。
いかにも昔からの伝統的な工芸品店といった雰囲気です。
椅子が用意され、すぐさまチャイが出てきました。
店のスタッフらしき人が出てきて、
僕に対する英語での質問攻めが始まります。
「日本のどこに住んでいるんだ」
「職業はなんだ」
「結婚はしているか」
なんとか自分の拙い英語で一通りの自己紹介と
雑談を終えた後、彼は続けます。
「ワタシ昔日本住ンデタヨ」
いや日本語喋れるんかい、
思わず突っ込みたくなりました。
それもかなり上手。カタコトとかのレベルではありません。
親族に日本人がいるんだとか。
日本語を話せるってだけで一気に親近感が湧いてきました。
そして、先ほど客引きが言っていた”日本人のオーナー”こそが彼だったのです。
いや日本人じゃないじゃん、
話はやがてお土産のことに移ります。
両親にお土産としてカシミヤの布を買って行ったら
とっても喜ぶと。
日本で買おうと思ったら30万円以上する。
ここで買ったら3万円だ。
と言っていろんな種類や色の布を見せてくれました。
買うつもりは毛頭なかったので、
なんか申し訳ないなと思いながら。
インド人の営業力は半端ないです。
「良い営業は営業だと思わせない」
とよく言いますが、まさにそれを体現しています。
きっと、僕でなかったら買っていますね笑
僕は丁重にお断りしました。
それと同時に、最初の会話やおもてなしも
商売のための接待だったのかあ
という失望を感じました。
ジャパニーズソープはどこにもなかったし。
というか、これは僕の聞き間違えで正しくは
「Japanese shop」
だったのです笑笑
インドの英語は難しい。ショップの発音がみんなソープになるんです。
僕はがっかりして、店を出ようとしました。
チャイのお代を聞くと、
オーナーが言ってきました。
「お代は結構。
私たちはもう友達だから明日の朝ごはんを一緒に食べないか」
また何か別の目的があるのかもしれない、
と思いつつも、
「インド一人目の友達」
になる可能性を信じて、
明日も再びこの店にやってくることになるのです。
お気づきかもしれませんが、
彼こそが僕にとってこの旅で最も重要な人物となるのです。
続きはまた次回。

