【ルアンパバーン→ハノイ】地獄の30時間スリーピングバスの実態とは
【2024東南アジア縦断】「死のバス」とも言われるラオスからベトナムへの30時間スリーピングバスの実態を公開!

東南アジアを陸路で縦断する上で、避けて通れないのがラオス-ベトナムの過酷なバス移動。実際に乗車した筆者がバスでの過ごし方や乗り終えての感想をレビューします!
「死のバス」とは?

ルアンパバーンからハノイに向かうスリーピングバスです!
(スリーピングバスとは座席が完全フルフラットの2段ベッドになっている夜行バス)
移動の総時間はなんと30時間!
最初は25時間と言われていたのですが、結局5時間もオーバーしてしまいました。
この2都市は言うほど離れてはいないのですが、道が整備されておらず移動にはとても時間がかかってしまうんです( ; ; )

予約方法と料金は?
予約方法は12GOというサイトで行いました。サイト上でルアンパバーンからハノイと検索すればこのバスが出てきます。以下のリンクを踏めばすぐに予約することができます。
料金は約8700円でした。時期によって値段は変化します。
Bus Luang Prabang - Hanoi ฿ 1,640–1,975 1d – 1d 2h | |
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車内での過ごし方は?
バスの中で1日を過ごすわけですが、何時ごろに食事や国境越えをするか説明します。
1日目
18:00 出発
チェックインは簡単。メールを受付で見せるだけ。バックパックをバスの後部にのせて出発。
20:00 初の休憩
夜の山道でバスが停車します。建物はもちろんトイレも皆無。バスの裏に行ってお花に水をあげます。
22:20 山道の傾斜が急に
バスの揺れがだんだん激しくなります。傾斜が急になり湾曲した道が続きます。ベッドから何度か落ちそうになります。外は真っ暗なので結構怖いです。
1:00 就寝
気づいたら寝ていました。夜中も不定期でバスが止まって休憩時間が与えられます。


2日目午前
7:00 起床
バスの揺れで目が覚めます。あと12時間かあ、という気分です。身体中が痛いです。
8:15 前を走るトラックが脱輪
長いことバスが停車しているな、と思い外に出てみるといくつか前のトラックが脱輪していて、その後ろに長蛇の列が発生していました。ラオスの山道は細いため、ひとたび車両にトラブルが起きると後ろの車が通れなくなってしまうのです。しかしこれも日常なのでしょう、ものの数十分で渋滞は解消されバスが動き始めました。
10:20 検問所に到着
国境に到着です。バックパックを持ってバスを降り、歩いて国境を渡ります。
11:00 再び出発
景色は変わりませんがベトナムに入ります。
12:30 昼休憩
ラオスのご当地グルメ”カオチー”の屋台にバスが止まります。ベトナムに入りましたがラオスの通貨は使えます。






2日目午後
17:00 山を抜け街に入る
クラクション大国ベトナムの街に入ります。5秒に1回はクラクションを鳴らすのでとても騒がしいです。
18:00 夕食休憩
ベトナム料理のお店の前にバスが停車します。自分はお腹を下すのが怖かったため何も食べませんでした。
19:00 無限ロスタイム突入
25時間が経過し到着時刻を過ぎたものの到着の気配はありません。Googleマップで調べると目的地まであと2時間と表示されるのですが、いくら進んでもその”2時間”は中々縮まりません。
20:00 精神的疲労
今まではあと何時間で到着するという目安がありましたが、この時間帯になるといつ着くのか検討がつきません。例えるなら無限坂道ダッシュをしているような気持ちになります。
22:20 バスを乗り換え
バスの不具合で今まで乗っていたスリーピングバスから普通のバスに乗り換えました。
24:00 到着
長い長いバス移動もこれにて終了です。バスを降りるとなんだか自分がたくましくなったような気がします。
どんなバスだった?
食事・トイレ休憩
食事休憩は2回、トイレ休憩は頻繁にとってくれます。車内にはトイレがありませんが、運転手さんに言えばバスを止めてくれます。ラオスの山道にはトイレがなかったので女性はどうしていたのか筆者も疑問です。
陸路国境越え
▼ラオス税関
まずラオスの検問所に着くと全員バックパックを持って税関に向かいます。税関で出国カードを書き、手続きを行います。
▼国境を渡る
出国を完了したら歩いて国境を渡ります。国境らしい国境はありませんが、途中橋がかかっておりそれがおそらく国境なのだろうと思います。ベトナムの検問所までは約300メートルあります。
▼ベトナム税関
ベトナムの税関では荷物チェックがあり、それと入国審査を終えて再びバスに乗ります。


これでいいの?ってくらい出入国審査はゆるいです。
バスの揺れ
とにかく揺れがすごいです!!自分は2段ベッドの上に乗っていたのですが、冗談抜きで何度か落ちそうになりました。ベッドの横の手すりに掴まってなんとか耐えました。
バス酔いがひどい人は少ししんどいかもしれません。酔い止めを持参しましょう。
感想
間違いなく人生一過酷なバスでしたが、死のバスと言うほどでもないかなと感じました。身体中痛いしとにかく暇ですが苦痛だとはあまり感じませんでした。
ただ、このバスを経験するとこの先どんなバスでも平気になると思います。忍耐力は間違いなく鍛えられます。
このバスに乗る人へのアドバイスとは?
ハノイの宿
バスの到着時刻は全く読めません。なのでハノイの宿を取るときには注意が必要です。
▼宿の立地
バスが到着するところから近い宿を選ぶべきです。バスを降りた瞬間おびただしい数のバイタクの人が話しかけてきます。宿の距離が遠いと、移動で疲れている中交渉をしなければならないので少し厄介です。徒歩圏内の宿を取ることをお勧めします。
▼宿の情報
24時間チェックイン対応、クレジットカード決済対応の宿を選ぶべきです。バスを降りてから両替所やATMを探すのは結構面倒です。おそらく到着した時はベトナムの通貨を持っていないので、事前に決済を済ませておくことをお勧めします。
車内での暇つぶし
移動中はとにかく暇です。音楽サブスクの契約は必須。映画やドラマを事前にダウンロードするのもお勧めです。Kindleで本を読むのも良いです。かさばらなくて済みますしね。

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