[東南アジア縦断日記]チェンマイからシンガポールまで陸路で挑む、バックパッカー旅35日間の実録

#1チェンマイ編|SIMトラブル&宿なし続きの波乱の幕開け

この日記シリーズは観光ガイドでも、映える旅記録でもない、僕が体験した”バックパッカーのリアル”ーーつまり、「トラブル、出会い、過酷体験、感動、学び」その全てを記した記録です。

初回は全35日間のうちの始めの3日間の出来事について。空港泊から始まり、宿がキャンセルになり、路頭に迷う怒涛のオープニング「これからバックパックで東南アジアに出る人」や「リアルな一人旅の空気を知りたい人」には必ず役立つと思います!

※物価は2024年11月時点のレートで計算しています

チェンマイ到達までの過酷トランジット旅

僕は安い航空券を購入したため、中国での2回のトランジットを含め計21時間かけてチェンマイまで行きました!というのも、塔のラプンツェルのモデルともなった「コムローイ祭り」の開催に伴い、バンコク経由の航空券がめちゃくちゃ高くなっていたからです。まずは中国での長時間トランジット旅について語ります!

成田から青島まで

14:25 成田出発

中国東方航空という航空会社の飛行機に搭乗。晴天に恵まれ日本を出発。

機内はかなりスカスカで隣は空席でした

機内食はこんな感じ

18:00頃 青島到着

中国では海外サイトへのアクセスがブロックされているためネットが全く使えず。(VPNを利用すればネットは繋がります!)Kindleを読みながら時間を潰しました。

謎のオブジェを発見

青島から昆明まで

20:50 青島出発

1:00頃 昆明到着

昆明に到着して何か食べるものを探しフロアを降りると、タクシーの客引きの数がすごい。空港の中だというのにしつこい客引きに何度も声をかけられ、面倒臭くなってフロアを変えることに。

羽田空港T3で言うところの4Fにあるレストラン街?のようなところに到着して中国風ラーメンを頂きました。にしても人が全然いない。先程のフロアとは打って変わって。
味はあまり美味しくありませんでしたが、静かに食事をすることができました(^^)

1杯38元(約900円

腹ごしらえを済ませたところで、本日の寝床を探すことに。そう、空港泊だからです!(笑)

空港泊は正直言って過酷です。寝心地も目覚めも最悪だからです( ; ; )ベンチは硬いし照明は明るい。その上海外となるとセキュリティにも気をつけなければなりません。僕は貴重品を全て服の中にしまい、その上に上着を着てフードを被って寝ました。

昆明からチェンマイまで

8:20 昆明出発

途中何度か目を覚ましましたが、3時間程の睡眠は取ることができました。首と背中はバキバキです(笑)
そしていよいよチェンマイに向けて出発。移動中は機内食もしっかりと出てきました。

昆明上空から

9:00過ぎ チェンマイ到着

時差が1時間あるので2時間弱のフライト。あっという間に到着しました。
いよいよ旅がスタートです。

1日目>現地にて格安スマホを購入

無事チェンマイに到着していよいよ旅がスタート!と思っていた矢先、初日からトラブルは起こります。それは現地でSIMカードの購入が完了してからのこと。なんともともと自分のスマホに入っていたSIMカードを取り出せなかったのです( ; ; )到着早々、苦渋の選択を強いられたチェンマイ1日目。順調に旅を始められるのか!?

SIMカードが入らない!?

11:20 空港出発

空港のWiFiに接続すると膨大な通知を一斉に受信しました。20時間以上ネットが繋がらず誰とも連絡を取れていなかったからです。

さて、これからの旅をする上で必要になってくるのがSIMカード。僕のスマホは古い機種でeSIMが非対応だったのでSIMカードを買わなければならなかったのです。eSIMは便利なので使えるなら使った方が良いです。東南アジア周遊プランのSIMが良かったのですが、空港のキャリアショップでは売っておらず。街にあるAISという大きなキャリアショップにバイタクで向かうことにしました。

バイタクでの移動は非常に気持ち良かった。チェンマイは開放感に溢れている素敵な街です。

11:40 ショッピングモール到着

バイクに乗っていたらあっという間に到着。メーヤーライフスタイルショッピングセンターという大型ショップングモールの中のAISのフロアへ。タイのショッピングモールって規模がデカくてびっくりする。

そして事件は起こります。SIMカードの購入手続きが完了してカードを入れよう!となったときに、もともと入っていたSIMカードが取り出せなかったのです。どうやら僕のスマホが古すぎて、取り出し口が固まってしまったみたい。何度もSIMピンを刺して試してみたのですが、全然取り出せない。僕はあのときSIMピンを何本折っただろうか。

結局、店員さんに格安のスマホを買うことを勧められ、悩みに悩んだ結果買うことにしたんです。だって、スマホなし東南アジア縦断なんて不可能だもん。予算20万円だったのに早速1万円も使ってしまいました。「このスマホはこの店で最も安いか?」なんてもう2度と言わないであろうセリフを店員さんに言い(笑)、異国の地で最も安いスマホを購入しました。これで晴れてスマホを使える旅になりました。

これが例の格安スマホ

2499バーツ(約11000円)

待望の安宿へ!

15:00 安宿チェックイン

早速、新しく買ったスマホでバイタクを呼び、予約していた安宿へ向かいました。

こちらがその宿、リンラダーロフトレジデント。1泊1980円。安くて清潔で謎にツインのルームなので広々。シャワーの水圧こそ弱いものの(笑)、大変満足です。

1泊450バーツ

夕暮れ時のチェンマイ街散策

15:40 散歩開始

宿で少し休んでからチェンマイの街散策へ。
白や金の仏塔がたくさんあり、大仏も所々に見受けられます。さすが仏教徒の国。街の雰囲気はバンコクと違って素朴なのですがそこがまた良い。

16:20 カオソーイ実食

チェンマイ名物「カオソーイ」を食べたくなりローカル店へ入店。

50バーツのカオソーイチキンを注文。味はカレー味のカップラーメンとでも言えばいいですかね。そんなことより、とにかく辛すぎた!完食はしましたが大量の汗と涙が出てきて顔はぐちゃぐちゃに( ; ; )

カオソーイ50バーツ

16:45 帰路にてマンゴースムージーを購入

お口直しに屋台のマンゴースムージーを60バーツで購入。タイに行ったらスムージーを飲まずにはいられないんだよな。それにしてもカオソーイより値段がすることにはびっくり。

マンゴースムージー60バーツ

23:00 就寝

この日は空港泊明けの1日だったこともあり早めに寝ました。1日半ぶりのシャワーは最高でした。

2日目>旅開始早々宿無しの1日

大きな出費を余儀なくされた1日目に続き、2日目もトラブルに見舞われます。朝起きてメールを確認すると、「予約していた宿が実は用意できなかった」という趣旨のメールが届いていました( ; ; )宿無しのチェンマイ2日目。このピンチをどう乗り越えるのか!?

優雅なチェンマイ朝散歩

7:30 起床

目覚ましをかけずにはっと目が覚めました。家ならば絶対に二度寝をしますが、タイにいるというワクワク感で飛び起きます。朝の支度をして、メールを確認するとAgodaから1通のメールが。

大変申し訳ございませんが当該宿泊施設より施設問題発生あったため本ご予約の受け入れが不可であるとの連絡ございました云々

僕は日本でチェンマイで宿泊する予定の宿を2つ予約してからここに来ました。先程紹介した宿を1泊、そして本日泊まる宿を2泊です。しかし、その後者の宿2泊分がなんらかの不手際で確保できなかったそうなのです。
自分で宿を探してみてもコムローイ祭りの影響で全く空いていない。どうしようかなと考えつつもとりあえず朝の散歩に出かけました(笑)

8:30 朝の散歩へ

チェンマイの朝の散歩は本当に気持ちが良いです。
市内を囲むお堀と美しい緑が街全体に心地よい空気を吹き込んでいます。通りには赤いソンテウが走り、その脇では快晴の空の下で屋台がたくさん並ぶ。のどかな雰囲気です。

10:00 おしゃれなカフェへ入店

1時間くらい歩いたところで、おしゃれなカフェ「See You Soon Cafe」を見つけたので入店を決めました。

カフェモカとワッフルを注文。居心地が良すぎて本を読みながら1時間くらいまったりしました。こんな優雅な旅にするつもりはなかったのになと思いながら(笑)

カフェモカとワッフルで290バーツ

本日の宿探し!?

12:00 チェックアウト

チェックアウトの時刻もやってきてしまい、いよいよ宿無しの状態で放り出されます。

ここで少し、僕がチェンマイに来た経緯を説明しようと思います。
有名なコムローイ祭りが開催されていることを知りチェンマイに来ることを決めたのですが、いわゆる皆さんが想像するランタン上げのイベントに参加するためには特定の会場へ入場するためのチケットが必要なんですよ。それが約3万円。僕の旅の予算が20万円だったのでそれは渋々諦めました。しかし、ランタンとは別に地元民のためのコムローイ祭りは開催されている訳です。それも街全体で大掛かりに。僕はそれをぜひぜひ見てみたい!と思ってチェンマイ行きの航空券を取ったんです。

コムローイ祭りランタン上げのイベント

2025年はもう終わってしまった(11/5~6)のですが、一応ここにリンクを貼っておきます。チケットはオンラインの旅行代理店で売っているので、そこで購入してイベントに参加するという流れです。

さて、話を戻しましょう。
だから僕は「地元版コムローイ祭り」は見て回りたかったんです。となると、今日の夜は少なくともチェンマイで滞在するしかない。そしてこの背中に背負っているバックパックをどうにかしなければならないって考えたんです。で、空いてる宿をダメもとで探してみるか!っていう結論になりました(⁉︎)

14:00 公園でひと休み

ゲストハウスはたくさんあるのでそこへ入っていって「空いている部屋はあるか?」と聞いて回る訳です。当然予約があるかどうか聞かれ、ないと答えると断られます。それを何軒か回ったところで、これでは埒が明かないと気がつき宿を探すのを諦めました。そして公園のベンチに行き着いたのです。

宿はとりあえずどうにかなる!(最悪空港泊が俺にはある!)と思って、バックパックを預ける方法を考え始めました。コインロッカーは近くにはなく、色々調べた結果「Bounce」という荷物預け入れアプリがあることを知りました。
このサービスは飲食店や雑貨店が店の営業時間中だけ荷物を預かってくれるというサービスです。閉店までには取りに行かないとならないのですが、少し預かってくれるだけでも嬉しいと思いこのサービスを使うことにしました。

以下リンク載せておきますので、ご興味のある方は海外でぜひ使ってみてください。ちなみに日本でも使えます。

Bounceアプリはこちら

16:00 インド風カフェ到着

色々使い勝手が分からず、公園を出てから2時間もひたすら歩いていました( ; ; )
最初指定された場所がよく分からないところにあり、それを探すのに時間がかかってしまったからです。結局その場所はキャンセルし、新たな指定場所に変更しました。それがこのインド風カフェINDIAN Bites Cafe & Vegetarian and Vegan Restaurant」です!(ここは分かりやすかった^^)

とりあえずチャイを飲んで今夜の作戦を立てることに。今夜はどこで寝泊まりしようか…

コムローイの夜

16:50 いざ夜のチェンマイへ

少し休んでから夜のチェンマイを見るために動き始めました。屋台がずらりと並び、祭りの前の雰囲気を醸し出しています。

街には爆竹やロケット花火を持った人達がたくさんいて、川に向かって火薬を投げ込む様子が見られます。年に1度の火遊びのイベント、といったような印象。にしても満月が綺麗

20:00 ナイトバザールでの夕食

お腹が減ったので屋台に行って夕食を。ここには雑貨屋や服屋などもたくさんありました。

50バーツのパッタイと60バーツのパイナップルスムージーを購入。屋外の席に座って頂きました。

パッタイ50バーツとスムージー60バーツ

3時間くらい街を散策した訳ですが、宿こそ見つからなかったものの1つだけ進展がありました。それは24時間営業のマックを見つけたこと。これなら空港まで行かずにマックでオールすれば良いじゃないか!と閃きました。マックはWiFiもコンセントもあって治安もある程度保障されている。我ながら名案だと思いました(笑)

となると、話は早い。街がお祭りモードなので夜遅くまで賑わっているところにぎりぎりまで滞在し、人が引いてきたらマック行って朝になるのを待とう、という作戦にしました。

21:30 チェンマイの街を奔走

インドのカフェにバックパックを取りに行かなければならなかったので急いで取りに行き、その後露店で服を調達したり、バービア街をうろついたりしながら時間を潰しました。

再びバザールに戻りました。バンドが演奏しているステージの前に腰掛け、バナナスムージーを購入。1日に何回スムージー飲むんだよって感じです(笑)

0:40 マックでオールの準備

そしていよいよマックへ移動。WiFi、コンセント、欲しいものなんでも揃っているマックに大感謝です。気づけば今日は47000歩歩いていました。そのアドレナリンのせいで眠気は全くなし。異国のマックで夜が明けるのを待ちました

3日目>追い出されるようにして後にするチェンマイ

なんとか乗り越えた宿無しの2日目。3日目も宿がないため、早々に次の街への移動を余儀なくされます。オール明けのチェンマイ最終日。果たしてラオスには行けるのか!?

オール明けの朝活

7:00 動き出し

マックで作業をしていると気がつけば夜が開け人々の活動が開始していました。とりあえずシャワーを浴びたいと思い、バイタクで近くのサウナへ移動。と思っていたのですが、到着したのはまだ開店していないサウナ。チェンマイには同じような名前のサウナがたくさんあり、自分が調べていたところと違う場所をバイタクの目的地にしてしまっていたのです( ; ; )

8:30 朝食にアサイーボウル

仕方がないのでプランを変更し、始めに朝食を取ることに。おしゃれなカフェ「MILD KITCHEN」に入店。

緑あふれる快適なカフェ。まさかオール明けの客が来たとは誰も思いもしないと思います(笑)アサイーボウルとエスプレッソを注文。アサイーは本格的で砂糖が一切入っておらず、甘さ控えめで果物の素材の味を楽しむことができました。

アサイーボウルとエスプレッソで215バーツ

12:00 サウナでリフレッシュ

腹ごしらえを終え先程バイタクで無駄金を使ってしまったこともあり歩いて移動。ショッピングモールに寄ってこれからの旅に必要な物資を調達したり、空港にポストカードを出しに行ったりした後、ようやくお目当てのサウナに到着しました。

中はスチームサウナになっておりハーブの良い香りが広がります。1人100バーツで、腰巻きを利用する場合は追加で30バーツが必要になります。1日半ぶりのシャワーを浴び、サウナで朝から汗を流しかなりリフレッシュすることができました。

14:00 レストランで昼食を

ラオス行きのバスは16:00に出発だったのでそれまで時間に少しのゆとりが。道中見つけたホテルのレストラン「WUA LAI Boutique Hotel Chiang Mai」に入りチャーハンを注文。

チャーハン約400円

綺麗なホテルの1階にて食事を。バックパックを背負った自分が入って良い場所なのか少し不安になってきます。もはや優雅な旅のか過酷な旅なのかわからなくなってきました(笑)

次の国ラオスへ

15:00 ラオスへ出発と思いきや

時間には余裕を持ってバスターミナルへ。するとある問題が…。

バスターミナルの受付にてネットで予約したバスの乗車手続きをしていると、自分の名前が見つからないと言われました。!!?。届いていたメールを見てみると、発車の日時がなんと1日前……。オールをしていたせいで日付感覚が狂い、間違ったバスを予約してしまったのです( ; ; )

急いで今日出発するバスを探しました。幸い、19:00発のバスの空席を確保することができました。ほんとに焦った…。もう1泊オールするハメになるところでした。

15:45 再びマックへ

感謝を噛み締めもう一度マックへ。この旅ではマックにお世話になりすぎた(笑)

19:00 バスに乗ってラオスへ

今度はしっかりと自分の名前がありました。夜行バスに乗り込み、こうして次の街ラオスへと出発しました。

いかがでしたでしょうか。トラブル続きのチェンマイ3日間。まさかこんな幸先の悪い旅になるとは思ってもいませんでした( ; ; )無事ラオスに向けて出発できたということで、明日以降どんな出来事が待っているのか。乞うご期待!それではまた次回!

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