ビエンチャン観光ガイド|24時間で何ができる?バックパッカーが過ごしたリアルな1日

ガイドブックに載らないローカル散歩のすすめ

世界一何もない首都

ラオスの首都ビエンチャンは、そんな少し不名誉な呼ばれ方をすることがあります。

実際に調べてみても、

「半日あれば観光できる」
「ラオスの中でも飛ばしていい街」

といった口コミは少なくありません。

そんな街に、僕はタイ・チェンマイから陸路で入り、30時間滞在しました。

実際に観光や街歩きをしていた時間は24時間だったため、本記事では「24時間で何ができるか」という視点で紹介します。

有名な観光地だけを巡るなら24時間で十分です。しかし、街を歩いてみて一番印象に残ったのは、観光スポットではなく、ゆっくりと流れる時間や人々の日常でした。

ビエンチャンは、何かをする街ではなく、何もしない時間を楽しむ街。

この記事では、24時間という限られた滞在時間の中で実際に訪れた場所や感じたことをもとに、「ビエンチャンで何ができるのか」「本当に行く価値はあるのか」を、バックパッカーの視点から忖度なく紹介します。

  • 訪問時期:2024年11月
  • 滞在期間:30時間
  • 旅の背景:東南アジア縦断バックパック旅2つ目の街
  • スタイル:観光地巡りは少なめ/徒歩中心の街歩き

ビエンチャンはどんな街?|24時間滞在して感じたリアルな雰囲気

ビエンチャンの魅力|何もしない時間を楽しむ街

ビエンチャンには、「ここだけは絶対に行きたい」と思わせるような観光スポットはそれほど多くありません。だからこそ、この街では「次はどこへ行こう」と急ぐ必要がないのです。

街を歩いていて気になったカフェにふらっと入り、本を読んだり、コーヒーを飲みながらぼーっとしたり。お腹が空いたら近くのローカル食堂で食事をし、夕方になればメコン川沿いを散歩する。そんな気ままな過ごし方が、ビエンチャンにはよく似合います。

観光地を効率よく巡る旅も楽しいですが、ビエンチャンでは「何もしない時間」にこそ価値があります。スケジュールを埋めることを一度やめて、その日の気分で行き先を決める。そんな贅沢な旅ができる街でした。

「世界一何もない首都」と言われることもありますが、僕はそれを欠点ではなく、この街ならではの魅力だと感じました。

ビエンチャンの主要3エリア|中心市街地・リバーサイド・ナイトマーケット

僕が24時間歩いてみて感じた、ビエンチャンの主要エリアを3つ紹介します。ガイドブックとは少し違うかもしれませんが、実際に歩いて感じた街の印象をもとにまとめてみました。

  • 中心市街地
  • リバーサイド
  • ナイトマーケット

▼中心市街地
ビエンチャンの中心市街地は、一本の大きな道路を軸に広がっています。道路沿いには銀行や政府機関などが立ち並び、その先にはビエンチャンを代表する観光スポット「パトゥーサイ」があります。

道路自体は広くきれいに整備されていて、「首都らしい街並み」という印象を受けた一方で、実際に歩いてみると人通りはそれほど多くなく、街全体にどこか静かで落ち着いた雰囲気が漂っています。東南アジア特有の雑多さが少ないと感じました。

このエリアには、ショッピングモールの「タラートサオ」があります。ここは、近代的なショッピングモールというより、昔ながらのローカルマーケットのような雰囲気でした。

タラートサオの内観

観光スポットを巡るというよりも、「ラオスの首都の日常」を感じながら歩くのにちょうどいいエリアだと思います。

▼リバーサイド
夕方から夜にかけて、散歩におすすめなのがメコン川沿いのリバーサイドです。土手の上からは、暗く静かなメコン川と、その向こう側に広がるタイの街明かりを眺めることができます。

一方で土手の下には、東南アジアらしいフードマーケット、アミューズメントパークなどが並び、多くの地元の人で賑わっていました。

観光客向けのスポットというより、地元の人が普段どのように過ごしているのかを感じられる場所でした。

フードマーケット

ナイトマーケット
リバーサイドの近くには、雑貨や衣類、お土産などを販売するナイトマーケットがあります。

東南アジアらしいローカルマーケットの雰囲気があり、歩いているだけでも十分楽しめます。価格交渉ができる店も多いため、お土産探しにもおすすめです。

特徴的だったのは、閉まる時間がかなり早いこと。22時頃にはほとんどの屋台が営業を終えていました。夜遅くまで賑わうバンコクなどのナイトマーケットとは雰囲気が異なるため、訪れるなら日没後から20時頃までがおすすめです。

ビエンチャン観光は24時間で十分?|実際に歩いて感じた結論

結論から言うと、一般的な観光であれば24時間でも十分楽しめると思います。

もちろん、ビエンチャンにはタート・ルアンブッダパークなど、今回訪れることができなかった観光スポットもあります。そうした場所まで含めてじっくり巡るなら、2〜3日ほどあると余裕を持って楽しめるでしょう。

一方で、ラオス旅行や東南アジア周遊の途中に立ち寄るのであれば、1泊して街を歩き、メコン川沿いでゆっくり過ごすだけでもビエンチャンらしい魅力は十分に味わえます。

次は、実際に僕が24時間でどのように過ごしたのかを紹介します。

24時間で何ができる?|バックパッカーが過ごしたリアルな1日

実際には30時間滞在しましたが、その中で僕がどのように過ごしたのかを時系列で紹介します。

1日目
9:00ビエンチャン到着
パトゥーサイ・タラートサオ散策、昼食
12:00チェックイン、休憩
16:00宿で出会った欧米人と夕食、ナイトマーケット散策
21:30一人でリバーサイド散歩
2日目
12:30カフェでブランチ
14:00チェックアウト・バスターミナルへ移動
15:00バンビエンへ出発

午前|パトゥーサイとタラートサオ散策

9:00 ビエンチャン到着

セントラルバスステーションに到着し、まずはすぐ近くにあるタラートサオへ向かいました。

名前から、バンコクにあるような大型ショッピングモールを想像していましたが、実際はローカル色の強い市場。想像していた雰囲気とは違い、少し拍子抜けしました。

ただ、2階には金を売買する店があり、日本ではなかなか見られない光景に思わず見入ってしまいました。

9:40 パトゥーサイ周辺散策

タラートサオを出たあとは、広々とした大通りを歩いてパトゥーサイへ向かいました。

ビエンチャンの中心部ですが、人通りはそれほど多くありません。バンコクやハノイのような絶え間ない賑やかさもなく、「世界一何もない首都」と言われる理由を少し理解できた気がしました。

パトゥーサイは、ビエンチャンを代表する観光スポットです。この日は上部へ上がることはできませんでしたが、凱旋門のような巨大な建物は、外から眺めるだけでも迫力がありました。

途中でタイのSIMカードからラオスのSIMカードに入れ替えたり、ATMでラオスキープを引き出したりと、旅の準備も済ませました。

11:15 昼食

お昼は、屋台の「ピギービー」でラオス風ケバブとパッションフルーツジュースを購入し、そのまま宿まで歩いて向かいました。

朝にビエンチャンに到着してから、タラートサオとパトゥーサイを回り、SIMカードや現金の準備まで済ませられました。主要な見どころだけなら、午前中だけでもある程度回れます。

午後〜夜|メコン川沿いでビエンチャンらしいひとときを

12:00 宿にチェックイン

チェックインを済ませ、シャワーを浴びたり洗濯をしたりしながら、長時間のバス移動の疲れを取りました。実は、移動やトラブルが重なり、この日が3日ぶりの宿。午後の観光を詰め込まず、一度宿でしっかり休むことにしました。

宿は広いテラス付きのゲストハウス。のんびり過ごしていると、同じ宿に滞在していたアッシュという男性から話しかけられました。旅の話をしているうちに意気投合し、そのまま一緒に夕食へ行くことに。

宿で知り合った人と予定が決まることがあるのも、ゲストハウスに泊まる面白さの一つです。

16:00 アッシュと夕食へ

彼に連れて行ってもらったのは、宿の近くにあるインド料理屋。食事をしながら、お互いの旅について話したあと、そのままナイトマーケットやメコン川沿いを案内してもらいました。

アヌウォン王像

21:30 リバーサイド散策

アッシュと別れたあと、この街がどんな場所なのかをもう少し知りたくなり、再び一人でメコン川沿いを歩いてみました。この時間帯になると、ほとんどの屋台やナイトマーケットは営業を終えており、夕方の賑わいはかなり落ち着いていました。

一方、静まり返ったリバーサイドの一角では音楽が流れ、10歳前後の女の子がDJブースで「APT.」を歌っている姿がありました。

夜遅くまで派手に賑わう場所ではありませんが、観光客向けに作られた雰囲気は薄く、地元の人たちが普段どのように過ごしているのかを見ることができました。

翌日|カフェでゆっくり過ごしてバンビエンへ

12:30 カフェモカとカオチーでブランチ

翌日は前日までの移動の疲れもあり、昼前まで寝ていました。

起きてから散歩に出かけると、宿から歩いて2〜3分ほどの場所におしゃれなカフェを見つけました。

ラオスはかつてフランスの植民地だった影響から、現在もカフェ文化が根付いています。ビエンチャンの街を歩いていると、落ち着いた雰囲気のカフェをあちこちで見かけました。

僕が注文したのは、カフェモカと「カオチー」と呼ばれるラオスのサンドイッチ。フランスパンに具材を挟んだ料理で、ベトナムのバインミーにも少し似ています。

14:00 宿をチェックアウト

ブランチを終えたあとは宿に戻り、荷物をまとめてチェックアウトしました。

次の目的地は、秘境の地・バンビエンです。宿の近くにいたトゥクトゥクの運転手と料金を交渉し、街の中心部から約8km離れたバスターミナルへ向かいました。

15:00 バンビエンへ出発

バスターミナルに到着し、バンビエン行きのミニバンに乗り込みます。

本来はラオス中国鉄道で移動する予定でしたが、チケットが満席だったため、今回はミニバンを利用しました。

ビエンチャンでの滞在は約30時間。パトゥーサイやタラートサオといった観光スポットだけでなく、メコン川沿いの散歩、カフェで過ごす穏やかな時間まで楽しめました。

予定を詰め込みすぎず、少し時間に余裕を持って滞在することで、ビエンチャンらしい穏やかな空気を感じられるでしょう。

ビエンチャン観光の基本情報|治安・ベストシーズン・アクセス

治安|東南アジアでも比較的安心して歩ける街

2026年7月現在の首都ビエンチャンの外務省危険情報は、レベル1の「十分注意してください」です。

実際に僕はナイトマーケット付近やリバーサイドを夜に一人で歩きましたが、特に治安の悪さを感じることはありませんでした。

一方で、外務省では日本人旅行者を狙った詐欺や睡眠薬強盗などの事例も報告されています。海外旅行の基本的な防犯対策は忘れないようにしましょう。

僕は、海外旅行ではパスポートや現金を守るためにセキュリティポーチを使っています。

👉 海外旅行にセキュリティポーチは必要?バックパックで10カ国旅した僕の結論
についてはこちらの記事でまとめています。

ベストシーズン|ビエンチャン旅行におすすめの時期

ビエンチャン観光のベストシーズンは、乾季にあたる11〜2月です。

この時期は雨が少なく、湿度も比較的低いため、街歩きや観光がしやすくなります。日中は半袖で過ごせる暖かさですが、朝晩は少し涼しくなることもあります。

僕が訪れたのは11月でしたが、滞在中は全く雨が降らず、青空の下で快適に観光を楽しめました。

一方で、5〜10月の雨季はスコールが降る日も多く、屋外観光がしづらくなることがあります。ラオスを訪れるなら、乾季を選ぶのがおすすめです。

ビエンチャンへのアクセス|タイ・バンビエン・ルアンパバーンからの行き方

ビエンチャンは、ラオスの玄関口となる街です。タイから陸路で入国する旅行者も多く、ラオス国内ではバンビエンやルアンパバーンへの移動拠点として利用されています。

日本からラオスまでの飛行機の直通便はありません。そのため、多くの旅行者はバンコクやチェンマイなどを経由してビエンチャンへ向かいます。

ここでは、バックパッカーや旅行者が利用することの多い3方面からのアクセス方法を紹介します。

タイ(チェンマイ・バンコク)から

タイからは飛行機やバスでアクセスできます。

  • バンコクから
    飛行機で約1時間でビエンチャンへ到着します。料金は時期にもよりますが、片道¥15,000〜¥20,000が目安です。
  • チェンマイから
    主な移動方法は2つあります。
    1. 飛行機+バス:チェンマイからウドンターニーまで飛行機で移動し、その後バスで国境を越えてビエンチャンへ向かうルート。所要時間は約4〜5時間ほど、料金は¥10,000弱が目安です。時間を優先したい人におすすめです。
    2. スリーピングバス:ウドンターニーを経由して陸路でビエンチャンへ向かうルート。寝ている間に移動するため、宿代を1泊分節約できるのでバックパッカーに人気です。所要時間は約13時間半、料金は¥5,000〜6,000です。

僕は実際にスリーピングバスを利用してチェンマイからビエンチャンへ移動しました。国境越えの流れや料金、所要時間については、以下の記事で詳しく紹介しています。

👉【 タイからラオスへの陸路国境越えについてはこちらをご参照ください】

バンビエンから

ビエンチャンとバンビエンは約130km離れています。移動方法は主に2つです。

  1. ラオス中国鉄道
    所要時間は約1時間、料金は約¥3,000です。最も速く快適な移動手段ですが、繁忙期は満席になることがあります。
  2. ミニバン
    所要時間は約2時間、料金は約¥1,500です。本数が多く、鉄道が取れなかった場合の定番ルートです。

僕も鉄道が満席だったため、実際にはミニバンで移動しました。

ルアンパバーンから

ルアンパバーンからはラオス中国鉄道がおすすめです。

所要時間は2時間弱、料金は¥4,000〜5,000です。チケットは直前になると売り切れてしまうため、2〜3日前までに確保しておくことをおすすめします。

ラオスを周遊するなら、ビエンチャン → バンビエン → ルアンパバーンの順に北上するルートがおすすめです。

ビエンチャン滞在ガイド|費用・ホテル・カフェ情報

ビエンチャンの物価は安い?|30時間で使った金額と内訳

ここでは、僕が30時間ビエンチャンに滞在して、実際に使った金額をそのまま公開します。
今回の旅は東南アジア縦断旅の一部だったため、航空券とSIM代、移動費については割愛します。

総額:¥6,780

※為替・物価は2024年11月時点。内訳は以下の通りです。

宿泊費(個室1泊)¥3,393
食費(3食)¥2,732
雑貨¥282
ランドリー¥373
合計¥6,780

参考程度の数字ではありますが、食費や宿泊費などの基本的な物価は日本よりかなり安いと感じました。

ちなみに今回僕は現地でSIMカードを購入しましたが、日本でeSIMを用意しておく旅行者も多いです。空港でSIMを探す手間がないので、個人的にはeSIMの方が楽だと思います。

👉おすすめのeSIMはこちらの記事でまとめています。

ビエンチャンはラオス旅行の玄関口であり、多くの人がこのあとバンビエンルアンパバーンへ移動します。ラオス旅行全体でかかった費用については、以下の記事にまとめていますので、あわせて参考にしてみてください。

👉 【ラオス旅行完全ガイド|おすすめ3都市・モデルルート・費用・注意点を実体験から解説】

おすすめ宿泊エリア|リバーサイド周辺が便利

ビエンチャンで宿泊するなら、リバーサイド周辺がおすすめです。

このエリアは、ナイトマーケットやメコン川沿いの遊歩道まで徒歩でアクセスできるほか、おしゃれなカフェやレストランも多く集まっています。また、パトゥーサイやタラートサオなどの主要観光スポットへもトゥクトゥクで10〜15分ほどと、観光の拠点として非常に便利です。

僕も実際にリバーサイド近くのゲストハウスに宿泊しましたが、徒歩で食事やカフェ巡り、夜の散策まで楽しめたため、とても快適に過ごせました。初めてビエンチャンを訪れる方は、このエリアを選べば間違いないでしょう。

実際に泊まったホテルレビュー

僕がビエンチャンで泊まったのはビエンチャンスターホテル(Vientiane Star Hotel)というホテルです。
価格は1泊¥3,400と少し割高でしたが、時期によっては¥2,000を切ることもあります。

項目評価
立地★★★★★
清潔感★★★☆☆
シャワーの水圧★★★★☆
総合評価★★★☆☆

正直、口コミの評価はあまり高くありません。ただ、今回の旅は「とにかく安く泊まれればOK」というバックパッカー旅だったため、個人的には大きな不満はありませんでした。特に開放感のあるテラスは居心地が良く、宿泊者同士で交流しやすい雰囲気が印象的でした。

一方で、清潔感や設備は価格相応です。3,000円台ならおすすめしませんが、2,000円以下で予約できるなら十分検討する価値があるホテルだと思います。

ビエンチャンのおしゃれなカフェ|La Terrasse(ラテラス)

ビエンチャンでカフェに行くなら、ラ・テラス(La Terrasse)がおすすめです。

リバーサイドから徒歩数分の場所にあり、観光の合間に立ち寄りやすい立地です。僕はここでカフェモカとカオチーを注文しました。居心地が良く、休憩するにはちょうど良いところです。

ビエンチャンには魅力的なカフェが数多くありますが、どこに行こうか迷ったら、まずはLa Terrasseを訪れてみることをおすすめします。

まとめ|ビエンチャンはこんな人におすすめ

ビエンチャンは、ラオスの玄関口でありながら、ゆったりとした時間が流れる街です。

有名な観光スポットだけを巡るなら半日〜1日で十分ですが、この街の本当の魅力は、メコン川沿いを散歩したり、おしゃれなカフェでのんびり過ごしたりと、「何もしない時間」を楽しめることにあります

こんな人には特におすすめです。

  • バンビエンやルアンパバーンへ向かう途中で立ち寄りたい人
  • のんびりとした街の雰囲気を味わいたい人
  • カフェ巡りやローカル散策が好きな人

もしラオスを旅するなら、ぜひビエンチャンで少し足を止めて、この街ならではのゆったりとした時間を楽しんでみてください。

ラオス旅行のモデルコースや各都市の見どころ、費用、移動方法については、以下の「ラオス旅行完全ガイド」で詳しくまとめています。ぜひあわせてご覧ください。

👉 【ラオス旅行完全ガイド|おすすめ3都市・モデルコース・費用・注意点を実体験から解説】

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